こねかみ日記

兵庫県の北部「香美町」の学生団体こねかみのブログです。

○○のイベントを開きたい!

こんばんは🌙こねかみ二期生の小林笑果です。
今回は『○○のイベントを開きたい!』というテーマでブログを書いていきます!

さっそくですが、私は前回ブログで紹介したように『香美町でしか体験できない、香美町ならではの“オンリーワンなツアー”』をやってみたい!と思い、これを高校生の時に企画してみました。

今回はこのツアーを考えることになった経緯や、今考えていることについて書いていきたいと思います!

 

今回は少し長めになっているので、時間がある時にゆっくり見てもらえたら嬉しいです🌸


このツアーを考えたきっかけとなったのは、村岡高校地域創造系で行っていた『八幡山公園再生プロジェクト』です。

ということで、まずは地域創造系57期生が行っていたこのプロジェクトについて紹介させていただきます!🌱

私が所属していた村岡高校地域創造系は、1年生で 地域の自然や歴史を知り、2年生で 地域の課題の設定・活動をし、3年生で課題に対する活動・提言 を行っています。
2年生から取り組むことは毎年変わっていて、私たちは『国際的・芸術的・文化的』なアプローチで学びを進めてきました。

そこで学びの拠点となったのが、村岡区福岡にある『八幡山公園』です。
この公園では、1992年に“国際彫刻シンポジウム”が行われ、世界6カ国、12名の彫刻家が地元(福岡)の笠波石を使って彫刻作品を作りました。

その際、彫刻家と地域住民が交流する機会が多くあり、地域住民と共に作品を作ったり、彫刻家が地元のお祭りにも参加したりしたそうです。

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(@村岡区福岡 八幡山公園)

普通、彫刻作品と聞くと“触れてはいけない”というイメージを持つことがあると思いますが、八幡山公園の作品は触れることもできるし、上に乗ったり座ったりすることもできます。

このような素晴らしい彫刻作品がある八幡山公園なのですが、ほとんどの人がこの公園や彫刻の存在、彫刻に込められた想いなどを知らない状態で、地元の観光マップにも載っていませんでした。

実際、私自身も存在は知っていたけれど彫刻作品については『この石なんだろう。』くらいにしか思っていなかったです。

そこで、私たちは彫刻作家の方に直接手紙を送り、彫刻作品にどのような意味が込められているのかを尋ねてみることにしました。

私たちはより気持ちが伝わるように 手書きの手紙を送らせていただいたのですが、彫刻家の方々も手書きで返してくださった方が多く、直接私たちのために書いてくださったのだと思うと、とても嬉しかったです。

この手紙のやり取りから、彫刻作品の意味や国際彫刻シンポジウムが行われた意味を知ることができました。
国際彫刻シンポジウムは、
・地域の身近に芸術や文化を体験できる場所、風景を作る。
・地域のコミュニティの再創出。
・埋もれていた4〜6世紀の八幡山古墳群の再生。
を目的に開催されたことがわかりました。

そして何より、八幡山公園の彫刻作品には作家の個性・芸術的感性・願い が込められていることに気づいた私たちは『八幡山公園のプロフェッショナルになろう』と決めました。

それから、ポスター作り、八幡山芸術祭でのガイド実践、ガイドマップの作成を行いました。
ガイド実践では地域の方々に対して行ったのですが、初めて知る彫刻の意味に興味を持ってくださる方や、当時の交流を思い出して楽しそうにお話ししてくださる方もいました。

このように、私たちのガイドで地域の方々に情報を共有することができたのですが、私たちが高校卒業後も同じようにガイドをすることは難しく、ガイドを継ぐ人がいなくなってしまうという状況になりました。
そこで、地域の方々がガイドできるようになれば、地域の人も八幡山公園に詳しくなり、地域の人から地域外の人へと発信することが出来るようになると考え、
地域の方々がガイドできるよう『八幡山国際彫刻公園ガイドマニュアル』を作成しました。

ここまでが、村岡高校生地域創造系57期生が行ってきた活動になります!

そしてここからが私がやりたいことになります。

高校3年の10月、毎年開催される『村高フォーラム』で、八幡山公園の舞台の部分にあたる彫刻作品を作られた韓国の彫刻作家 チョン・ウック・チャン さんと 当時国際彫刻シンポジウムに関わられた作家の方々が村岡に来てくださりました。
私は皆さんと一緒に八幡山公園に行かせていただいたのですが、その時、皆さんがとても懐かしそうに風景をみている姿や、大切そうに彫刻作品に触れている姿がとても印象に残り、とっっても“えもい”気持ちになりました。笑

また、その後高校で討論会をさせていただいた際、皆さんが『国際彫刻シンポジウムの際に地域住民と交流したことがとても印象に残っている』と楽しそうにお話しされていたことに嬉しい気持ちを持ったのと同時に、彫刻家のみなさんと地域住民との間に温度差が生じていることがとても悲しかったです。

そこで私は、もう一度地域住民が八幡山公園を大切に想ってくれるようなイベントをなにかつくりたいと思い、考えてみることにしました。

ガイドの時の地域の方の話や討論会での彫刻家の方の話を聞いていると、どちらも“交流”が印象に残っているとのことでした。

だから、もう一度八幡山公園で何か地域の人と地域外の人が交流できる機会を設けたいと考え、思いついたのが『香美町 オンリーワンツアー』です。

このツアーは、2021年のワールドマスターズゲームズで来られる外国人をターゲットに、香美町の芸術・文化を体験するツアーとして行いたいと考えていて、その中の一つに八幡山公園を組み入れたい、と考えました。

そうすることによって、八幡山公園だけでなく、香美町全体の魅力を楽しんでもらえると思います。
また、オンリーワンにするための要素として、場所ごとにガイドする人を変えたいと考えました。こうすることによって、その人にしかできないオンリーワンなガイドになることに加え、各場所のガイドを通して『この人にまた会いたい!』と思ってもらうことができれば、その気持ちがリピーターへとつながると考えます。

八幡山公園では、私たちが作ったガイドマニュアルを持って地域の方にガイドをしてもらいたいです。


ながーくなりましたが、このような流れで、高校時代に『香美町 オンリーワンツアー』を企画しました。

 

ただ、これらを行うことによって八幡山公園に対する彫刻家の想いが地域住民に伝わるわけではないと思うし、彫刻家の想いを伝えるというのはとても難しいことだと感じます。

そのため、まず第一歩として八幡山公園で交流できる機会を設け、その“交流の思い出の舞台が八幡山公園”であるというような状況になったら嬉しいなぁ、と思っています。

そして彫刻家の方々が想いを込めて作った八幡山公園が、地域住民や地域外の方など、少しでも多くの人に愛される場所になって欲しいと強く願っています。

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高校時代はツアーの一部として考えましたが、ツアーという形でなくても、他にもいろんな方法があると思います。

また、『芸術』と言ってしまうと難しくて、身近に感じづらいと思うけど『芸術×○○』として考えてみると、もっとみんなが身近に感じやすくて楽しめるイベントを考えることができる気がします。例えば『芸術×ゲーム』にして、八幡山公園で何かイベントを行ってみても楽しそうだなぁと思います!

 

今はまだ実現できるかわからないけど、いつか絶対に実現させたいと考えているし、これからも八幡山公園と関わっていきたいと考えています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!🙏🏻✨

次回は井端実優さんの投稿です!お楽しみに!

 

‪また、今回が2019年最後の投稿になります!‬

2019年、こねかみブログを読んでくださったみなさん、拡散をしてくださったみなさん、ありがとうございました!

来年もよろしくお願いします!☺️

 

 

みなさん良いお年をお迎えください!💫

 

( 文 : 小林笑果 )