こねかみ日記

兵庫県の北部「香美町」の学生団体こねかみのブログです。

『僕フェス』 小林笑果ver.

こんばんは🌙こねかみ二期生の小林笑果です。
今回は『僕らの武道館フェス【大人の本気編】』のお手伝いをさせていただいて、感じたことを書かせていただきます!

はじめに、『僕らの武道館フェス【大人の本気編】』を開催してくださった実行委員のみなさん、ありがとうございました🙏🏻☺️

今回の僕フェスはコロナウイルスの感染拡大を防止するため、高校生は不参加で、香住区の下岡スタジオにてライブ配信📹という形で行われました。
本来は高校生が主役の僕フェスですが、今回は【大人の本気編】ということで、画面の向こう側にいる高校生に向けて、かっこいい大人たちが全力でアツいライブをしてくださりました!
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僕フェスのステージでは、出演された大人の方々が心から音楽を楽しんでいる様子が伝わってきました。
そして私にはそんな姿がとてもキラキラして見えました。✨

好きなことを全力で楽しむって、誰にでもできそうなことだけど、そう簡単にできることではないんじゃないかなぁ、と私は思います。だから、好きなことを全力で楽しんでいる大人たちは私の憧れであり、勇気を与えてくれる存在でもあります。
私自身、将来への不安はありますが、いつまでも楽しむ気持ちを持って生きていきたいと改めて感じさせられました🌱


音楽を通して想いを伝えたり、笑顔になったり、人と人とのつながりができたり、、というように、音楽が持つ力や魅力がぎゅっと詰まった1日だったなぁと思います。

でもそれと同時に、本来参加するはずだった高校生のみんなとこの感覚を共有できないことが、少し寂しくもありました。
あの空気感をライブ配信で同じように感じてくれた人がどれくらいいるのか、そもそもライブ配信を見てくれた高校生がどれくらいいるのかわかりませんが、やっぱりこの感覚を生で感じてほしいという気持ちが大きかったです。

コロナウイルスが落ち着いたら、僕フェス実行委員の方が『僕らの武道館フェス【高校生と大人の本気編】』を開催してくださるようなので、それまでわくわくして待っていようと思います💫 みなさんも【高校生と大人の本気編】の開催を楽しみにしていてください!


コロナウイルスのために自粛中の高校生や学生が今たくさんいると思います。今は我慢することが多くてしんどいこともあると思いますが、自分や家族、友達など、大切な人たちのためにもコロナ対策しっかりして、コロナを乗り越えてやりましょう💪🏻
そしてぜひ、みなさんの『おうち時間』で僕フェスの動画をチェックしてみてください!🏠
動画は僕フェスのFacebookから見れますよ👀


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました🙏🏻

来週は井端実優の投稿になります!お楽しみに✨

『僕らの武道館フェス』

こんにちは!
こねかみ2期生の今西大空です。

今回のテーマは『僕フェス』です!

先日、昨年に引き続き「僕フェス2020(大人の本気編)」が香住区の下岡スタジオにて開催されました。こねかみ2期生も運営のお手伝いとしてを参加させていただきました。

今回は、僕フェスで私なりに感じたことを書いていこうと思います。

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<期待と決断>

開催に向けて準備を手伝っていくなかで、昨年の高校生の盛り上がりを聞いたり、SNSで出演予定のアーティストの紹介を見ていました。

僕フェスが近づく毎に、実行委員やアーティスト、そして高校生の期待がとても大きなものであると実感していました。

私も「家からすぐ近いところに、こんなにも魅力的なイベントがあったのか」と日々胸を膨らませながら、イベント当日を待っていました。

しかし、その期待とは裏腹にコロナウィルスの感染拡大が進み、実行委員会の方々は、感染拡大を防ぐため、あらゆる面を考慮された上で、ライブのネット配信を決断されました。

本当に勇気ある決断をされたと思います。

今回はこのような事態となり、みなさん全員と直接お会いすることはできませんでしたが、ライブ配信という形で実行委員の方々や僕フェスに出演された3組のアーティストの熱い思いを高校生や地域の皆さんに伝えられたのではないでしょうか。

また、ライブ配信の実行は今回のようにコロナウィルスの感染拡大を防ぐとともに、面積の広い香美町では「新しいイベントの開催方法」としても期待できるのではないでしょうか。

<かっこいいおじさん>

ここからは、今年で成人男性になる私の目線で書こうと思います(笑)

「かっこいいおじさんになりたい。」

私が「僕フェス(大人の本気編)」から感じたことの一つです。

本来、僕フェスは高校生を主人公とした音楽イベントでしたが、上記のように今回は「大人の本気編」ということで開催されました。

この「大人の本気」なのですが、当初はアーティスト3組だけでどれだけの盛り上がりになるのだろうかと、私自身、正直心配していました。

もちろん期待もあったのですが、去年の盛り上がりの話を聞けば聞くほど、期待と同時に不安も大きくなっていました。

そうした中でも、着々と準備は進められ、無事開催しました。

当日は、爽やかなお兄さんから個性豊かなおじさんまで、多種多様な大人に囲まれて一日がスタートしました。

私の中では期待と不安が入り乱れながら始まった僕フェスでしたが、そんな私の不安を一瞬で掻き消すようにアーティストの皆さんは全力で歌って、踊って、笑って、そして私達を楽しませてくれました。

私よりも10、あるいは20以上も歳上なのに、明らかに私たちよりもパワーがあって、輝いているのです。

そんなお兄さんやおじさん達の演奏を見ていると、気づいたら魅了されていました。

「自分も将来、これくらいかっこよく生き生きとしたおじさんになれたらな」と本当に思えました。

ライブが終わって、ステージから降りると私たちが今まで見てきた大人と大きく変わらないのに、あのおじさん達は他の大人とは違う輝きがありました。

あの時のパワーと輝き、まるで今が青春かのように見えました。

将来私もあのパワーを出せるかは分かりませんが、今回のフェスを通して素晴らしい人生の先輩に出会えた気がします。

またいつか皆さんに再会できるのを楽しみにしてます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

「僕フェス」はコロナが落ち着いたら高校生と大人の本気編の開催も検討されているそうです!

興味のある方は、今後も僕フェスのSNS等でチェックされことをオススメします。

次回は小林笑果さんです!

🌾香美町の食🐟 水田嶺央ver.

みなさん、ほんとにお久しぶりです笑

長い間投稿できず申し訳ございませんでした。

後期の間、体調があまり良くなくずっと参加できずしまいでした、、、

が、しかし!!!!

体調も回復(?)しなんとかやっていけそうです!

また独特な水田ワールドのブログ記事見て頂けると幸いです。

さて、今回のテーマに入るまでにいったい水田は何をしていたのか、近況報告について少しお話しします。

1つ目は、本当に体調がずっと良くなかったことです。

私自身理由がわからないんですが、月のほとんどを熱っぽさと喘息?のような咳が続いて何もできず仕舞いでした。コロナウイルスにはかかってないむしろ流行する前からずっとおかしかったです笑なんでなんでしょうね。笑笑

2つ目は、別の活動が忙しく手がつかずでした。これは本当に申し訳ないです。

メンバーにも大迷惑をかけてしまいました。

別の活動とはいろいろとあるんですけどまたそれは後々成果として公開します。もう少し待っててください。

言い訳といえばその通りなんですが、今は元気にやっていますのでまた絡んでもらえると嬉しいです。

さて、長くなりましたが今回のテーマです。

テーマは「香美町の食」です。

テーマが決まった時に思いついたのが、やはり香住の蟹や村岡の村岡米、小代発祥の但馬牛です。他にもハタハタやスッポン、イカ、川魚などなど。

小中学校の給食にはある程度の頻度で香美町の特産を使った献立も出ていました。

身近にもいろいろな食に携わっている人がいて香美町の食については割と身近な立ち位置であったと思います。

思い出でいえば、父がたまに魚屋でいろいろな魚を買ってきてそれを家で捌いて夕飯に出ていました。普段ご飯を作ってくれるのは母なんですが、その時だけは父が料理し(いや普段も何回かあった気がする)いろいろなものを食べさせてくれました。今でも帰省が決まっていて帰る時は「何が食べたい?」と聞かれ「魚が食べたいなぁ!」って言ったら買ってきて調理してくれます。非常に優しい両親です。笑

大学生になってから非常に思うのが魚を食べることが極端に減ったことです。ワンルームの部屋で魚を捌いてしまうとにおいが部屋中に充満するのでなかなかやりづらいです。普段からいろいろなとこに行って外食することも多くなかなか自炊できないのでより一層魚を触ることが無くなりました。

それでも魚が食べたいとなれば手頃なのは居酒屋。もしくは少し遠出して舞鶴港や瀬戸内海側まで行って食べに行くことも増えました。

大学生ならではかもしれませんね。

写真のは兵庫県赤穂市のとある料亭の海鮮丼です。

大好きすぎて頑張って常連になろうと思います笑

香美町の食」というテーマでしたが、次世代にも香美町の食文化を知ってもらうことは次の担い手が必要になります。

とても大事なことですね。

まずは自分から香美町の食に関わることを増やしたいです。自分で働いたお金で香美町の食を食べ尽くしたいのがちょっとした夢でもあります笑

私も香美町ではまだまだ若造。香美町を知るために香美町でご飯食べに行ってくれる人いませんか?笑

そんなところで私の「香美町の食」についての記事は終わりです。

次のテーマが楽しみですね!

🌾香美町の食🐟 小林笑果ver.

こんばんは。こねかみ二期生の小林笑果です!
今回は『香美町の食』について書いていきます🌾


香美町の食』と聞いた時、すぐに思い浮かんだのが『ふるさと給食』でした。
『ふるさと給食』は、地元の食材を使って作られている給食のことです。なぜか私は、この給食のことが1番に思い浮かびました。

とは言っても、私はふるさと給食についてあまり詳しくなかったため、これを機に香美町のホームページで調べてみました🔍

町のホームページには、

「子どもたちはふるさと給食を通して、地域の産物や食文化、農林水産業や特産物への理解を深めるとともに、感謝の気持ちや地域の良さや価値を学ぶことで、ふるさと香美を大切にする心を育んでいます。」

とありました。

私自身、実際にふるさと給食を通してきちんと食に対する意識を変えることができていたのかと考えると、当時の私はあまり考えることができていなかったように思います😓

ただ、地元の食材を使っている日はその食べ物を育ててくださった方の名前が紹介されていたので、
「今日も〇〇さんにいただいた〇〇なんか〜。」
くらいには思っていました。笑

でも今改めて考えてみると、これは『地域の方々とのつながりや協力』があるからこそできることであって、つながりが薄い場所ではなかなかできないこと、ということに気がつくことができました。
さらにこれは、『学校や学生が地域の方々にとって大切な存在である』ということでもあるのではないかと思います。

また、ふるさと給食以外にも『食』の思い出があります。
小中学生の時に、地域の方と一緒に野菜を育てたり、調理をしたりしたことです。
当時は当たり前の行事だと思っていたことでしたが、こんな風に、当たり前なことの中で『食』を通して地域と関わることができていたのだとわかりました。

また、給食にしても、ひとつひとつの行事にしても、これらの思い出にはいつも地域の人や学校の友達の姿があります。

だからきっと、『香美町の食』というのも、私が地元のことを好きである要因のひとつです。

今回このテーマで改めて、香美町に、小代に生まれてよかったなぁと思いました。


今回もうまくまとめられませんでしたが、この辺で終わりにします。笑

最後まで読んでいただきありがとうございました🙏🏻💫

 


今回は初めての試みで、皆さんの投票を反映してブログのテーマを決めさせていただきました。ご協力ありがとうございました☺️


これからもこねかみブログ、よろしくお願いします!


( 文 : 小林笑果 )

🌾香美町の食🐟 坂本舜ver.

こんにちは。こねかみ2期生の坂本舜です。さっそく、今回のテーマ「香美町の食」について書いていきます!

香美町にはたくさんの特産物がありますが、中でも僕の住んでいる小代の特産物について書こうかなと思います。
小代の特産物の中にはスッポンとチョウザメがあります!前回のブログでも書いたように、僕達は地域創造系の授業で香美町のものしり博士にインタビューに行かせていただいていました。その時にスッポンとチョウザメを養殖されている増田時雄さんと言う方からお話を聞かせていただきました。増田さんは主にスッポン・チョウザメの養殖や商品開発、香住高校水産科生徒への授業などを行っています。スッポン・チョウザメを養殖しているというのは他でもあまり聞いたことがないし、とても珍しいことだと思います。

僕が小学生の時にもスッポン・チョウザメについて知るということで、増田さんのところへ見学しにいきました。その頃は実際にスッポン・チョウザメを見て盛り上がったり、オスとメスを見極める特徴など教えていただきました。
しかし、高校生になってまたお話を聞きに行くと、小学生の時は聞くことのできなかった養殖の苦労や増田さんの思いを知ることができました。

例えば、スッポンを養殖するときにはビニールハウス内ではなく、直射日光が当たるような池で育てなければいけません。そうしないと、健康で優れたスッポンに育たないからです。
また、増田さんは現在四角形の池で養殖を行っていますが、将来は円形の池にしたいと考えておられます。それは円形の池にすることで排水がスムーズになり、きれいな水環境になったり、運動量の増加も見込めるからだそうです。このようにスッポン・チョウザメを養殖するには、細いことにも気を使いながら環境を整える必要があります。

そして、増田さんが一生懸命スッポン・チョウザメを養殖し、それが料理として提供されます。スッポン・チョウザメを使った料理や食品には、スッポンスープ、スッポンちくわ、フレッシュキャビア、蝶のしずく(チョウザメの魚醤)などなど他にもたくさんあります。小代にある「大平山荘」さんではスッポン・チョウザメ料理を食べることができるので、気になる方はぜひ!

このブログでスッポン・チョウザメについて少しでも興味を持ってもらえたらなと思います。
地元ならではの特産物であるスッポン・チョウザメを大事にしていきましょう!

読んでいただきありがとうございました。
来週は小林笑果さんです!チェックよろしくお願いします~

(文 : 坂本舜 )

🌾香美町の食🐟 井端実優ver.

こんにちは!こねかみ2期生の井端実優です。

今回のテーマは「香美町の食」についてですが、食べることが大好きな私は何から書こうかとても迷いました…笑

まず私の頭に思い浮かんだのは、やっぱり「但馬牛」です🐂

私が通っていた村岡中学校では卒業お祝いということで、中学校3年生になると村岡ファームガーデンに行き、但馬牛のステーキをいただきます!豪華な食事にみんな大興奮で、ステーキのいい匂いをつけて学校に帰り、後輩に「ステーキ食べてきた!」と自慢している同級生の姿がとても懐かしいです。笑

その他にも、毎年開催される「但馬牛食まつり」や「但馬ゆったりウォーク」等のイベントでも但馬牛を堪能できる機会があり、高級なお肉を身近に感じながら生活している自分が本当に幸せだなと思いました☺️

ですが、少し昔話をすると、幼い頃の私は牛を食べることに抵抗がありました。家の近くに牛舎があったので、毎日のように牛をみにいって、餌をあげてみたり、子牛を撫でて可愛がったり、牛舎の中で猫と遊んだり…とても思い出深く、牛飼いの方々もとても大切に牛を育てておられたので、命を奪ってお肉を食べることがすごく申し訳なく思っていました。

しかし、小学校、中学校と学年が上がるにつれ、ふるさと教育の一貫として但馬牛の歴史について学んだり、牛飼いの方々や思いを聞いたりしたことで、「食(特に但馬牛)」に対する気持ちが変わりました。

このように、牛飼いに限らず、農家の方も含めて、生産者の方の思いも知りつつ、気持ちのこもった美味しい食を楽しめるのが、香美町の魅力だと思います。
都会はお店も多く、調理された美味しい食事がすぐに食べられ、それにとても種類が多く、まさに食の宝庫だと思いますが、生産者の思いやつくられる過程を知る機会はほとんどないと思います。

そういった意味では、香美町のように「食」は食べることだけではなく、生産者の方の思いも含めて「食」だと知れる環境があることそのものが価値を上げているし、同じものを食べても味が変わってくると思います!

これからも香美町の美味しい食材をいただくときに、少し見方を変えてみると、また違った味わいがあるかと思うとワクワクします!
感謝の気持ちを持ちつつ、たーーーくさん美味しい食べ物を食べて、これからも香美町を満喫したいと思います!😁

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次は坂本舜さんです!お楽しみに⭐︎

 

(文 : 井端実優 )

🌾香美町の食🐟 今西大空ver.

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こんにちは!こねかみ2期生の今西大空です。今回のテーマは「香美町の食」についてです。

先日、新たな試みとして、皆さんにTwitterInstagramで「こねかみ日記」のテーマを選んでいただきました。多くの投票やDM等ありがとうございました。結果は、こねかみが今後活動していくうえで活用させていただきます。
それでは早速本題の方に入っていこうと思うのですが、今回のテーマ、真っ先に出てくるのは海産物なんですよね笑笑
香住出身の私にとって香住の食といえば、カニカニカニ、、、、、、、。
昔から「香住といえばカニでしょ」といったイメージしか持っていなかったものですから、まずはそのような凝り固まった考えをほぐすのに時間がかかりました笑
さすがにありきたりに海産物について書くのは面白くないので、今回は私が香美町で生活していた高校生までの思い出で「食」が関係していたことを書こうと思います。


私の実家のご近所さんは現役・元漁師、漁港の直売店・加工場に勤めておられる方が多いです。

作業着に身を包み、白い長靴を履き、自転車をこいで海の方へ向かう人や漁業関係の車が朝早くから家の前を通っていたことをよく覚えています。

私の家では、ご近所さんから分け前でカレイやハタハタ、甘えび、イカなど多くの海産物をいただき、私の祖父母が代わりに畑でとれたや野菜などを渡していました。

小さかった時は、食卓に並ぶ刺身や煮つけといった魚料理が近所の家からもらった魚だということは当たり前だと思っていました。

しかし、高校・大学と進学して香住以外の人と関わるようになってからは、物々交換・おすそ分けの習慣は他の地域には中々無いものだと気づくようになりました。


夕方、祖母が夕食の支度を始めるあの絶妙な時間帯に玄関先のチャイムが鳴り、玄関が開いて近所のおばちゃんが祖母を呼ぶ声がする。

すると、それに気づいた祖母は料理を一旦やめ「はーい」といって玄関に行き、そこから「こんなにええんけ、ありがとう」と言い、自宅の野菜が置いてあるところに行き、カボチャや大根、その日取れた野菜を袋に詰めてもう一度玄関に向かう。

そこからは、居間でテレビを見ている僕にまで聞こえる声で二人の長い先見話が始まる。

話が終わって帰ってきた祖母に誰だったのかと尋ねると、屋号で教えてくれるが、私は屋号では分からないので隣にいる祖父に改めて尋ねる。
この光景が香美町で当たり前かどうかはわかりませんが、私の家ではよくある光景で、私にとって懐かしいものです。


そして現在、私もこの光景を傍観する側ではなくなりました。

先日実家へ帰省した際、高校卒業後漁師として働く友人と家の前で偶然再会しました。

お互いの近況報告やたわいもない話をして別れようとすると、彼は何かを思い出したかのように僕を呼び止め、彼の自宅に一度戻り、大きなビニール袋をもって僕の方へ向かってきました。

彼は「この前の漁で取れたカレイ、そらにあげるわ」と言って、大きなカレイが入った袋を僕に渡してくれました。

この前まで同じような景色を見て育ってきた私たちでしたが、あの時の彼は逞しく、同時に「僕も頑張らなければ」と思えました。
少しだけ成長して、自分たちの立場が変わってきて、なんとなくですが、あの時に私の実家周辺のコミュニティの形が垣間見えたようにも感じました。


食卓に並ぶ料理に使われている食材の生産者の顔がダイレクトに分かるため、なぜ私たちの暮らしが成り立っているのかがよく分かります。

私の家は漁師ではないので、私たちなりのやり方でなんとかその人たちにお返しようと思うのです。


大きなコミュニティではありませんが、情報共有や労働交換、社会貢献などの意識がそれぞれにあり、職業や地域の立場を通して協力し合う。

「隣の○○さんが○○してくれたから、うちは○○しよう」と、お互いの信頼関係があるからこそ協力し、協力するからまたそこに信頼関係が生まれる。

そんなコミュニティが成立しているように思います。
香美町の「食」は観光業や単純な生活動作の一つではなく、そこで暮らす人々にとって各家と地域コミュニティが繋がるための重要な媒体であると思います。

この春休みの帰省もこんな光景が見れることを楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は水田嶺央さんです!
お楽しみに!

 

(文 : 今西大空)